icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina51巻1号

2014年01月発行

文献概要

特集 消化器薬―新時代の治療指針 消化管疾患

感染性腸炎・偽膜性腸炎・大腸憩室炎

著者: 水城啓1

所属機関: 1けいゆう病院内科

ページ範囲:P.54 - P.59

文献購入ページに移動
ポイント

◎感染性腸炎の初期治療は,脱水,電解質異常の評価と補正である.

◎感染性胃腸炎では,いつ細菌学的検査を行い,抗菌薬治療を開始するかが重要となる.

Clostridium difficile感染症(CDI)治療において,最も重要な初期治療は,発症の契機となった抗菌薬をできるだけ早急に中止することである.

◎CDIは再発例が多く,再発例にはバンコマイシンを十分投与し,減量後,中止することが必要である.

◎軽症~中等症の憩室炎は,全身状態が良く重篤な併存疾患がない場合には経口抗菌薬による外来治療が可能である.

参考文献

1)柳 秀高:内科医がリードする消化器疾患の治療戦略―感染性腸炎.medicina 49:1592-1595, 2011
2)厚生労働省による重篤副作用疾患別マニュアル―偽膜性腸炎,平成20年3月
3)Mizuki A, et al:The out-patient management of patients with acute mild-to-moderate colonic diverticulitis. Aliment Pharmacol Ther 21:889-897, 2005
4)水城 啓,他:大腸憩室症,憩室炎,憩室出血.幕内雅敏,他(編):今日の消化器疾患治療指針,pp497-499,医学書院,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?