文献詳細
特集 消化器薬―新時代の治療指針
肝胆膵疾患
文献概要
ポイント
◎急性膵炎は,厚生労働省重症度判定基準によって重症度を判定し,適切な治療を行う必要がある.特に重症急性膵炎後期合併症対策が重要である.
◎慢性膵炎は,代償期から非代償期への進展阻止と,非代償期での消化吸収障害に対する新しい高力価パンクレリパーゼ製剤の効果が期待される.
◎自己免疫性膵炎では,ステロイド治療の適応,初期投与量・減量・維持療法,投与期間および中止後の再発が問題となる.
◎急性膵炎は,厚生労働省重症度判定基準によって重症度を判定し,適切な治療を行う必要がある.特に重症急性膵炎後期合併症対策が重要である.
◎慢性膵炎は,代償期から非代償期への進展阻止と,非代償期での消化吸収障害に対する新しい高力価パンクレリパーゼ製剤の効果が期待される.
◎自己免疫性膵炎では,ステロイド治療の適応,初期投与量・減量・維持療法,投与期間および中止後の再発が問題となる.
参考文献
1)急性膵炎診療ガイドライン2010改訂出版委員会(編):急性膵炎診療ガイドライン2010,改訂第3版,金原出版,2009
2)厚生労働省難治性膵疾患調査研究班,日本膵臓学会,日本消化器病学会による慢性膵炎臨床診断基準改定委員会(委員長:下瀬川 徹):慢性膵炎臨床診断基準2009.膵臓24:645-646, 2009
3)伊藤鉄英,他:パンクレリパーゼ製剤とパンクレアチン成分含有製剤の力価・臭いの比較検討.臨床と研究89:125-129, 2012
4)日本膵臓学会・厚生労働省難治性膵疾患に関する調査研究班:自己免疫性膵炎臨床診断基準2011.膵臓27:17-25, 2012
掲載誌情報