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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻1号

2014年01月発行

特集 消化器薬―新時代の治療指針

悪性腫瘍

肝臓がん

著者: 田中克明1 近藤正晃2 沼田和司2

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター臨床研究推進センター 2横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター

ページ範囲:P.116 - P.119

文献概要

ポイント

◎肝機能と腫瘍の進展度を検討し,根治的治療,大幅な腫瘍減量を目指す治療法あるいは生存期間の延長を目指す治療法のいずれかを選択することが前提となる.

◎HBV関連肝癌に対する核酸アナログ療法とHCV関連肝癌に対するインターフェロン療法は,根治的治療後の再発抑止目的で使用されている.

◎肝動脈化学塞栓療法は,栄養動脈の遮断による阻血効果と抗癌剤の局所長期滞留効果による大幅な腫瘍減量を意図した治療法である.

◎分子標的薬ソラフェニブは,既存治療が奏功しない進行肝臓がん症例の生命予後を改善することが証明された最初の薬剤である.

参考文献

1)Ikai I, et al:Report of the 18th follow-up survey of primary liver cancer in Japan. Hepatol Res 40:1043-1059, 2010
2)日本肝臓学会:科学的根拠に基づく肝癌診療ガイドライン2009年版,金原出版,2009
3)Arii S, et al:Management of hepatocellular carcinoma;Report of Consensus Meeting in the 45th Annual Meeting of the Japan Society of Hepatology(2009). Hepatol Res 40:667-685, 2010
4)日本肝臓学会:肝癌診療マニュアル,第2版,医学書院,2010
5)森本 学,他:進行肝細胞癌に対するSorafenibの有効性と安全性―Kanagawa Liver Study Group多施設共同研究.肝臓51:411-417, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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