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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻1号

2014年01月発行

文献概要

特集 消化器薬―新時代の治療指針 トピックス

―32年ぶりに開発された新しい下剤―選択的クロライドチャネル賦活薬(ルビプロストン)

著者: 本郷道夫1 松尾英史2

所属機関: 1公立黒川病院 2公立黒川病院内科

ページ範囲:P.140 - P.143

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ポイント

◎便秘は,排便回数および便形状の変化が主要な指標であるが,随伴する自覚症状も重要な評価指標となる.

◎緩下剤の作用機序は,便中水分の保持,排便推進力の増強,潤滑作用,などの要素から成る.

◎ルビプロストンは慢性便秘に対して,用量反応性に多くの指標で改善効果を示す.

◎ルビプロストンの作用機序は,小腸粘膜のchloride channel 2(ClC2)の活性化による管腔内へのClの分泌と続発するNaと水の分泌が中心である.

参考文献

1)国内治験成績 本郷道夫,他:慢性特発性便秘症に対するルビプロストンの臨床評価―二重盲検プラセボ対照用量反応試験.新薬と臨床61:2471-2487, 2012
2)海外治験成績 と奏功機序のレビューCamilleri M:New treatment options for chronic constipation;Mechanisms, efficacy and safety. Can J Gastroenterol 25(Suppl B):29B-35B, 2011
3)ClC2賦活機序の解説 Ambizas EM, Ginzburg R:Lubiprostone;A chloride channel activator for treatment of chronic constipation. Ann Pharmacother 41:957-964, 2007
4)ルビプロストンの粘液分泌刺激効果 De Lisle RC:Lubiprostone stimulates small intestinal mucin release. BMC Gastroenterol 12:156, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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