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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻1号

2014年01月発行

文献概要

連載 神経診察の思考プロセス 一般内科外来のカルテから・10

顔面麻痺

著者: 大生定義1

所属機関: 1立教大学

ページ範囲:P.162 - P.165

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症例:服部洋子(仮名)36歳女性,右利き

受診25日前に鼻かぜ(鼻水と咳)の症状がでてきた.18日前から膿状の鼻水になり,においや味もわからなくなった.右の頬の痛みもあり,14日前に近くの耳鼻科を受診.副鼻腔炎と言われた.11日前から抗菌薬の点滴を受け,8日前に改善し,その後,全く症状がなくなった.しかし,3日前から頭痛(右の前頭部と耳の後ろに)が出現し,舌のしびれもでてきた.昨日,耳鼻科を受診し副鼻腔炎は治っているといわれたが,昨夜より顔面の動きが悪くなった.

31歳時に左のBell麻痺と言われ,総合病院の耳鼻科でステロイドの点滴を受け完治したことがある.

問診票の診察前の血圧108/76mmHg,脈拍72回/分 整,体温35.8℃

参考文献

1)ACR Appropriateness Criteria® cranial neuropathy  http://www.guideline.gov/content.aspx?id=37947
2)Gronseth G, Paduga R:Evidence-based guideline update;Steroids and antivirals for Bell palsy Report of the Guideline Development Subcommittee of the American Academy of Neurology. Neurology 79:2209-2213, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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