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書評
―鳶巣賢一・岡田 定・山内照夫 編―知っておきたい がんの日常診療―あなたならどう対応しますか?
著者: 堀田知光1
所属機関: 1独立行政法人国立がん研究センター
ページ範囲:P.74 - P.74
文献購入ページに移動専門外でもできる「がん」への対応
がんはかつて不治の病のイメージが強く,気軽に相談できる環境にはなかった.しかし,今日ではがんはありふれた病気になり,医療者であれば誰でも日常診療のなかでがんやその疑いのある患者さんに頻繁に接する.がんの疑いのある人やがん患者さんは不安や心配にかられるのが普通で,身近に医療者がいれば医師でなくても相談したり,頼りたいのが人情である.
本書は,がん診療を専門としない医療者が,がんやその疑いのある患者に接した場合に,どのように対応すべきかを症例をもとにロールプレイ方式を取り入れており,よくある専門書とはまったく異なる実践的な手引書である.本書で取り上げられている領域は,1.がんはどういう病気か,2.がんの検診,3.症状や検査からがんを疑うとき,4.がんの診断~治療中の問題,5.がんの治療後の問題,6.がんの精神的な問題,7.地域連携に分かれて約150項目の症例が提示されているが,いずれも日常よく出会うケースである.すべての項目は見開き2ページに収められ,左ページには患者さんが受診する場面から始まる症例が簡潔に提示され,それへの対応を問う形になっている.そして好ましくない対応例が「NG」で,好ましい対応例は「Good」で示されている.右ページには,検査や病気,治療法などの解説が写真を多用して解説されている.
がんはかつて不治の病のイメージが強く,気軽に相談できる環境にはなかった.しかし,今日ではがんはありふれた病気になり,医療者であれば誰でも日常診療のなかでがんやその疑いのある患者さんに頻繁に接する.がんの疑いのある人やがん患者さんは不安や心配にかられるのが普通で,身近に医療者がいれば医師でなくても相談したり,頼りたいのが人情である.
本書は,がん診療を専門としない医療者が,がんやその疑いのある患者に接した場合に,どのように対応すべきかを症例をもとにロールプレイ方式を取り入れており,よくある専門書とはまったく異なる実践的な手引書である.本書で取り上げられている領域は,1.がんはどういう病気か,2.がんの検診,3.症状や検査からがんを疑うとき,4.がんの診断~治療中の問題,5.がんの治療後の問題,6.がんの精神的な問題,7.地域連携に分かれて約150項目の症例が提示されているが,いずれも日常よく出会うケースである.すべての項目は見開き2ページに収められ,左ページには患者さんが受診する場面から始まる症例が簡潔に提示され,それへの対応を問う形になっている.そして好ましくない対応例が「NG」で,好ましい対応例は「Good」で示されている.右ページには,検査や病気,治療法などの解説が写真を多用して解説されている.
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