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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻10号

2014年10月発行

文献概要

特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方 気管支喘息 【増悪期の治療】

発作時の対応

著者: 堀江健夫12

所属機関: 1前橋赤十字病院呼吸器内科 2前橋赤十字病院リハビリテーション科

ページ範囲:P.1810 - P.1814

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ポイント

◎喘息発作治療は以下の3点に留意しながら手際よく進めていく.

 ・発作強度の評価と初期治療:病歴聴取・フィジカルアセスメントと発作強度の評価を行い,速やかに該当するステップの治療を開始する.

 ・初期治療評価と治療ステップ変更の決定:初期治療後に病状が悪化した場合は治療のステップアップを行う.軽度〜中等度では1時間無治療で症状が安定していれば帰宅を検討する.

 ・入院・帰宅の判断:入院後も悪化をきたす可能性が高いため,モニタリングを怠らず,悪化時には速やかに治療ステップアップを行う.帰宅時には再発作予防のための内服ステロイド,SABA吸入薬を処方する.その場限りの医療とならないように外来再受診ないしは専門医紹介を行う.

参考文献

1)足立 満,他:日本における喘息死と喘息の疾病負担.アレルギー・免疫12:1438-1447, 2005
2)「喘息予防・管理ガイドライン2012」作成委員:喘息予防・管理ガイドライン2012,協和企画,2012
3)Rowe BH, et al:Early emergency department treatment of acute asthma with systemic corticosteroids. Cochrane Database Syst Rev 2001 CD002178
4)Ramnath VR, et al:Multicenter study of clinical features of sudden-onset versus slower-onset asthma exacerbations requiring hospitalization. Respir Care 52:1013-1020, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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