icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina51巻10号

2014年10月発行

特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方

呼吸器感染症 【肺炎】

膿胸

著者: 笠井昭吾1 大河内康実1 徳田均1

所属機関: 1東京山手メディカルセンター呼吸器内科

ページ範囲:P.1874 - P.1878

文献概要

ポイント

◎本邦の分類では,発症からの期間により急性膿胸と慢性膿胸に分類される.

◎近年は欧米の分類「滲出性期」,「線維素膿性期」,「器質化期」を用いることが多い.

◎急性膿胸は初期治療が重要であり,有効な抗菌薬を使用し,胸腔ドレナージを早期より積極的に行う.

◎抗菌薬は,嫌気性菌をカバーする薬剤を選択する.

◎線維素膿性期の治療は,胸腔鏡下の膿胸腔搔爬術が有効であるが,外科的治療が困難もしくは不可能な症例においては胸腔内線維素溶解療法も試みる価値がある.

参考文献

1)Temes RT, et al:Intrapleural fibrinolytics in management of empyema thoracis. Chest 110:102-106, 1996
2)樋口清一,他:急性膿胸,肺炎随伴性胸水に対するウロキナーゼ胸腔内線維素溶解療法.日本胸部臨床71:77-84, 2012
3)白石裕治:膿胸の治療—一般的治療のすすめかたと外科治療の適応.Medical Practice 30:1789-1791, 2013
4)岡林 寛:急性および慢性膿胸の外科治療.呼吸29:28-32, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら