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特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方
その他の呼吸器疾患
文献概要
ポイント
◎急性好酸球性肺炎(AEP)と慢性好酸球性肺炎(CEP)は病態がまったく異なる疾患である.
◎AEPは喫煙習慣の開始が誘因となることが多く,発症1週間以内で急速に進行しARDS様の呼吸不全を呈する.ステロイドが著効し,再燃することはない.
◎AEPは胸部X線ですりガラス陰影にKerley B lineを伴うことが特徴である.
◎CEPは中年女性に多く,むしろ喫煙者で少なく,肺炎様の症状で亜急性に発症する.ステロイドに良好な反応を示すが,中止すると再燃しやすい.
◎急性好酸球性肺炎(AEP)と慢性好酸球性肺炎(CEP)は病態がまったく異なる疾患である.
◎AEPは喫煙習慣の開始が誘因となることが多く,発症1週間以内で急速に進行しARDS様の呼吸不全を呈する.ステロイドが著効し,再燃することはない.
◎AEPは胸部X線ですりガラス陰影にKerley B lineを伴うことが特徴である.
◎CEPは中年女性に多く,むしろ喫煙者で少なく,肺炎様の症状で亜急性に発症する.ステロイドに良好な反応を示すが,中止すると再燃しやすい.
参考文献
1)Cottin V, Cordier J-F:Eosinophilic pneumonia. Allergy 60:841-857, 2005
2)Allen JN, et al:Acute eosinophilic pneumonia as a reversible cause of noninfectious respiratory failure. N Engl J Med 321:569-574, 1989
3)Allen J:Acute eosinophilic pneumonia. Semin Respir Crit Care Med 27:142-147, 2006
4)Carrington CB, et al:Chronic eosinophilic pneumonia. N Engl J Med 280:787-798, 1969
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