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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻10号

2014年10月発行

文献概要

特集 すぐ役に立つ—呼吸器薬の標準的使い方 トピックス

肺高血圧症

著者: 須田理香1 田邉信宏12 巽浩一郎1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院呼吸器内科学 2千葉大学大学院医学研究院先端肺高血圧症医療学

ページ範囲:P.1930 - P.1933

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ポイント

◎肺高血圧症は成因により1〜5群までに分類され,治療薬の多くは1群の肺動脈性肺高血圧症に対して承認されている.

◎肺高血圧症の成因により治療方針も異なるため,薬物療法を開始する前に,正確な病態評価がなされているか確認する必要がある.

◎主な血管拡張薬には,プロスタサイクリン,エンドセリン受容体拮抗薬,ホスホジエステラーゼ5阻害薬の3系統がある.

◎WHO機能分類により推奨開始薬が異なり,治療目標を達成できない場合には併用療法を行う.

◎薬物療法では十分な改善が認められない場合には,肺移植を検討する.

参考文献

1)循環器病の診断と診療に関するガイドライン,肺高血圧症治療ガイドライン(2012年改訂版) http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2012_nakanishi_d.pdf(2014年7月閲覧)
2)McLaughlinw, et al:Treatment goals of pulmonary hypertension. J Am Coll Cardiol 62:73-81, 2013
3)Galie N et al:Updated Treatment Algorithm of Pulmonary Arterial Hypertension. J Am Coll Cardiol 62:60-72, 2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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