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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻10号

2014年10月発行

連載 依頼理由別に考える心臓超音波検査とりあえずエコーの一歩先へ・12

依頼理由{その11}—忘れられた部屋,右室の機能評価

著者: 鶴田ひかる1 香坂俊1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部循環器内科

ページ範囲:P.1960 - P.1967

文献概要

 皆さん,2年間続いてきたこの連載もいよいよあと2回となりました.どうかよろしくお願いします.今号では,右室機能障害が主体となる病態について,皆さんと一緒に勉強していきたいと思います.

 ふり返ってみるとこれまでの稿はほとんどが左室の機能なり病態なりを取り上げてきました.左室は力強い筋肉で構成され,血液を力強く送り出す円筒形のメインポンプです.一方,右室の壁は薄く,左室に寄り添った(≒へばりついた)カタチをしており,補助的な容量ポンプの役目を果たしています.これは,左室が血管抵抗の高い動脈に血液を駆出しなければならないのに対し,右室は血管抵抗が6分の1程度の肺動脈に血液を送り出せば済む,ということに由来する心臓のなかの上下関係です.

参考文献

1)Vitarelli A,et al:Do we have two hearts? New insights in right ventricular function supported by myocardial imaging echocardiography. Heart Fail Rev 15:39-61, 2010
2)Guidelines for the Echocardiographic Assessment of the Right Heart in Adults;A Report from the American Society of Echocardiography Endorsed by the European Association of Echocardiography, a registered branch of the European Society of Cardiology, and the Canadian Society of Echocardiography. J Am Soc Echocardiogr 23:685-713,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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