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増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド 症状別検査オーダーのポイント
頸部
著者: 尾尻博也1
所属機関: 1東京慈恵会医科大学放射線医学講座
ページ範囲:P.122 - P.134
文献購入ページに移動頭頸部は頭蓋底〜胸郭入口部までの比較的狭い範囲であり,眼窩,鼻副鼻腔,側頭骨,頭蓋底,口腔,咽喉頭,唾液腺,甲状腺,頸部リンパ節,頸動静脈,さまざまな頸部組織間隙など,多くの要素・臓器・組織間隙により構成されている.多くの構造が隣接して密に分布することから,異なる構造・臓器の病態が,類似の疼痛や腫脹などの症状を呈しうる.また,構成要素が多いということは,必然的に病態・疾患の種類が多くなるが,その一方で,各々の病態・疾患の頻度は小さいものが多く,画像診断でのアプローチには詳細な解剖学的知識とともに臨床的事項に対する理解が必要となる.
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