icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina51巻11号

2014年11月発行

増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド

症状別検査オーダーのポイント

乳腺

著者: 大橋茜1 片岡正子1

所属機関: 1京都大学大学院医学研究科放射線医学講座画像診断学

ページ範囲:P.142 - P.147

文献概要

 乳癌は女性の癌のなかで最も罹患率が高い(103.6人/人口10万人).30歳台から増加し,40歳台後半〜50歳台前半にかけてピークを迎える1).増加を続けていた日本の乳癌死亡率はようやく頭打ちとなったが(図1),これは検診による早期発見の増加と,集学的治療の進歩の結果と考えられる.乳腺に関する症状には,乳腺のしこり,乳房痛,血性乳汁分泌などがあり,検診要精査による受診もある.乳癌の疑いが強い場合は乳腺外科など,専門家の評価が必要となるため精査の画像検査は専門家に一任するという考え方もあるが,罹患率の上昇や検診の普及に比して乳腺疾患の専門家は十分ではなく,一般内科医が相談を受けたり専門家と共同で診療する場合もありえる.本稿ではそうした場合を想定し,必要な知識をまとめてみた.

参考文献

1)独立行政法人がん研究センターがん対策情報センターがん情報サービス http://ganjoho.jp/professional/statistics/index.html(2014年7月閲覧)
2)日本乳癌学会(編):乳腺腫瘍学,p 76,p 82,金原出版,2012
3)戸井雅和(編):乳癌レビュー 2012,p 8-10,p 110,p 258メディカルレビュー社,2011
4)日本乳癌学会(編):乳癌診療ガイドライン─2疫学・診断編,2013年版,p 87,p 95,p 144,p 183,金原出版,2013
5)厚生労働省平成22年国民生活基礎調査 http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000001igt0.html(2014年7月閲覧)
6)Mann RM, et al:Breast MRI;Guidelines from the European Society of Breast Imaging. Eur Radiol 18:1307-1318, 2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら