文献詳細
増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド
特殊検査とオーダーのポイント
文献概要
拡散強調画像(DWI)と灌流強調画像(PWI)の概略
MRIで一般的に知られているT1強調像,T2強調像,FLAIR像といった撮像法は主に形態を反映しているのに対して,拡散強調画像(diffusion weighted imaging:DWI)ではミクロレベルの水分子の拡散,灌流強調画像(perfusion weighted imaging:PWI)では血液灌流といった形態画像では評価することのできない機能的な情報を画像化しており,これらの検査を追加することで病態の評価や疾患の鑑別に有効なことがある.本稿ではDWIとPWIについて一般的に知っておくとよい知識を整理し,さらに日常診療で遭遇する可能性の高い疾患でそれぞれの撮像法がどのように有用であるかを概説する.
MRIで一般的に知られているT1強調像,T2強調像,FLAIR像といった撮像法は主に形態を反映しているのに対して,拡散強調画像(diffusion weighted imaging:DWI)ではミクロレベルの水分子の拡散,灌流強調画像(perfusion weighted imaging:PWI)では血液灌流といった形態画像では評価することのできない機能的な情報を画像化しており,これらの検査を追加することで病態の評価や疾患の鑑別に有効なことがある.本稿ではDWIとPWIについて一般的に知っておくとよい知識を整理し,さらに日常診療で遭遇する可能性の高い疾患でそれぞれの撮像法がどのように有用であるかを概説する.
参考文献
1)井藤隆太:MRIによる水の拡散の観察.画像診断33:688-701, 2013
2)井田正博:脳梗塞の経時的変化.青木茂樹,他(編):よくわかる脳MRI第3版,pp 260-261,秀潤社,2012
3)工藤與亮,藤間憲幸:潅流画像.前田正幸(編):新頭部画像診断の勘ドコロ,pp 93-112,メジカルビュー社,2014
4)Yoshiura T, et al:Arterial spin labeling at 3-T MR imaging for detection of individuals with Alzheimer's disease. Eur Radiol 19:2819-2825, 2009
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