文献詳細
増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド
付録 画像診断レポート用語図説
文献概要
junctional zone(図1)
MRIのT2強調像において,子宮筋層の内層(内腔側)は低信号を示し,この部分をjunctional zoneと呼んでいる.子宮筋層の外層(漿膜側)と比べてjunctional zoneが低信号となる理由として,組織の水分含量の違い,細胞核の大きさや数,細胞密度,ホルモンや血流の影響などが考えられている.junctional zoneの菲薄化や欠損の有無を評価することで,子宮体癌など,腫瘍性病変の筋層浸潤範囲を推定できる.
MRIのT2強調像において,子宮筋層の内層(内腔側)は低信号を示し,この部分をjunctional zoneと呼んでいる.子宮筋層の外層(漿膜側)と比べてjunctional zoneが低信号となる理由として,組織の水分含量の違い,細胞核の大きさや数,細胞密度,ホルモンや血流の影響などが考えられている.junctional zoneの菲薄化や欠損の有無を評価することで,子宮体癌など,腫瘍性病変の筋層浸潤範囲を推定できる.
参考文献
1)今岡いずみ,田中優美子:婦人科MRIアトラス,秀潤社,2004
2)田中優美子:産婦人科の画像診断,金原出版,2014
3)山下康行(編):知っておきたい泌尿器のCT・MRI,秀潤社,2008
4)伊藤博敏,他:前立腺の解剖とMRIによる描出.画像診断29:1366-1373,2009
5)土屋一洋(監),村上卓道(編):胸腹部・骨盤部CT・MRI診断のキーワード160,メジカルビュー社,2001
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