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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻11号

2014年11月発行

文献概要

増刊号 CT・MRI—“戦略的”活用ガイド CT・MRI検査の注意事項

体内金属とMRI

著者: 村中博幸1

所属機関: 1つくば国際大学医療保健学部診療放射線学科

ページ範囲:P.97 - P.102

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ポイント

●原則禁忌であるMR非対応の心臓ペースメーカや磁性体インプラントはMRI検査の適応外とする.

●MR対応心臓ペースメーカは施設基準および実施基準に従って運用する.

●RF照射コイル内の非磁性金属インプラントは,埋め込み深さや配置に注意し,極力SARを小さくすることでRF発熱を低減できる.

●インプラントを埋め込んだ患者のMRI検査は,そのリスクを十分説明し,少しでも異常があれば即時中止する.

●妊婦および胎児のMRI検査は安全性が確立されていないため,妊娠初期(満13週以前)は避けるほうが望ましい.

参考文献

1)Dempsey MF,et al:Investigation of the factors responsible for burns during MRI.J Magn Reson Imaging 13:627-631,2001
2)村中博幸,他:MRI検査における体内金属のRF発熱への対応.日磁医誌30:49-62, 2010
3)Shellock FG:Reference manual for magnetic resonance safety,implants,and devices;2014 Edition,Biomedical Research Publishing Company,2014
4)畑 雄一:MRIの安全性─体内埋め込み装置あるいは金属について.日磁医誌19:303-309, 1999
5)川光秀昭,他:3T-MR装置の安全性.日放技学誌64:1575-1599, 2008
6)Kanal E, et al:Survey of reproductive health among female MR workers. Radiology 187:395-399, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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