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特集 関節リウマチ・膠原病—症例で学ぶ診断と治療 関節リウマチの診断・治療
関節リウマチのスタンダード治療
著者: 野村篤史1
所属機関: 1中部ろうさい病院リウマチ・膠原病科
ページ範囲:P.2072 - P.2076
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◎関節リウマチは治療の進歩により,予後が飛躍的に改善した.寛解や低疾患活動性が治療目標であり,早期の治療介入と定期的な治療の評価,治療調整を行うことが重要である.
◎非ステロイド性抗炎症薬,ステロイドは長期使用のリスクを考慮し,症状が強い時の短期間の使用にとどめる.
◎疾患修飾性抗リウマチ薬はメトトレキサート(MTX)が使用できる場合はMTXを中心とした使用が勧められる.薬剤の特徴を理解し,必要に応じて併用療法を行う.
◎疾患活動性が高く予後不良が疑われる症例には,早期からの生物学的製剤の使用も考慮する.
◎関節リウマチは治療の進歩により,予後が飛躍的に改善した.寛解や低疾患活動性が治療目標であり,早期の治療介入と定期的な治療の評価,治療調整を行うことが重要である.
◎非ステロイド性抗炎症薬,ステロイドは長期使用のリスクを考慮し,症状が強い時の短期間の使用にとどめる.
◎疾患修飾性抗リウマチ薬はメトトレキサート(MTX)が使用できる場合はMTXを中心とした使用が勧められる.薬剤の特徴を理解し,必要に応じて併用療法を行う.
◎疾患活動性が高く予後不良が疑われる症例には,早期からの生物学的製剤の使用も考慮する.
参考文献
1)Smolen J, et al:Treating rheumatoid arthritis to target;Recommendations of an international task force. Ann Rheum Dis 69:631-637, 2010
2)Singh J, et al:2012 Update of the 2008 American College of Rheumatology Recommendations for the Use of Disease-Modifying Antirheumatic Drugs and Biologic Agents in the Treatment of Rheumatoid Arthritis. Arthritis Care Res 64:625-639, 2012
3)Smolen JS, et al:EULAR recommendations for the management of rheumatoid arthritis with synthetic and biological disease-modifying antirheumatic drugs;2013 update. Ann Rheum Dis 73:492-509, 2014
4)日本リウマチ学会:ガイドライン http://www.ryumachi-jp.com/guideline.html
1)岸本暢将,岡田正人(編著):関節リウマチの診かた,考え方,中外医学社,2011
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