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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻12号

2014年11月発行

文献概要

特集 関節リウマチ・膠原病—症例で学ぶ診断と治療 リウマチ,膠原病と鑑別すべき疾患

ウイルス性関節炎

著者: 押川英仁1 松井和生1

所属機関: 1亀田総合病院リウマチ膠原病内科

ページ範囲:P.2102 - P.2107

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ポイント

◎ウイルスによる関節炎の多くは急性の対称性多関節炎であるため,早期の関節リウマチとの鑑別が必要となる.

◎急性多関節炎の原因として遭遇する頻度の高いウイルス(B型肝炎ウイルス,パルボウイルスB19,風疹ウイルスなど)について特徴を知っておくことが重要である.

◎熱帯〜亜熱帯地方に最近滞在していた場合にはデング熱やチクングニヤ熱の可能性も考える.

◎リウマチ因子や抗核抗体などの自己抗体もウイルス感染によってしばしば偽陽性となることに留意する.

参考文献

1)Vassilopoulos D, Calabrese LH:Virally associated arthritis 2008;Clinical, epidemiologic, and pathophysiologic considerations. Arthritis Res Ther 10:215, 2008
2)Franssila R, Hedman K:Infection and musculoskeletal conditions;Viral causes of arthritis. Best Pract Res Clin Rheumatol 20:1139-1157, 2006
3)Calabrese LH, Naides SJ:Viral arthritis. Infect Dis Clin North Am 19:963-980, 2005
4)Ytterberg SR:Viral arthritis. Curr Opin Rheumatol 11:275-280, 1999
5)Colmegna I, Alberts-Grill N:Parvovirus B19;Its role in chronic arthritis. Rheum Dis Clin North Am 35:95-110, 2009
6)Sato K, et al:Arthritis in patients infected with human T lymphotropic virus type I. Clinical and immunopathologic features. Arthritis Rheum 34:714-721, 1991

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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