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特集 関節リウマチ・膠原病—症例で学ぶ診断と治療 膠原病関連症状に対する対症療法
膠原病疾患と漢方薬治療
著者: 津田篤太郎1
所属機関: 1聖路加国際病院リウマチ膠原病センター
ページ範囲:P.2188 - P.2192
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◎膠原病の諸症状のうち,ステロイド薬や免疫抑制薬の増減で対応困難なものに,漢方薬治療の良い適応がある.
◎倦怠感には四君子湯(しくんしとう)や四物湯(しもつとう)をベースとする処方が有効である.
◎関節痛には,越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう),防已黄耆湯(ぼういおうぎとう),桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)などが有用で,場合によりそれらを混合して用いる.
◎乾燥症状には麦門冬湯(ばくもんどうとう)のほか,随伴症状により六味丸(ろくみがん)や八味丸(はちみがん)を使い分ける.
◎浮腫や冷えには,五苓散(ごれいさん)や附子(ぶし)が基本となるが,「気」や「血」の不足を補う処方を合わせて用いる.
◎膠原病の諸症状のうち,ステロイド薬や免疫抑制薬の増減で対応困難なものに,漢方薬治療の良い適応がある.
◎倦怠感には四君子湯(しくんしとう)や四物湯(しもつとう)をベースとする処方が有効である.
◎関節痛には,越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう),防已黄耆湯(ぼういおうぎとう),桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)などが有用で,場合によりそれらを混合して用いる.
◎乾燥症状には麦門冬湯(ばくもんどうとう)のほか,随伴症状により六味丸(ろくみがん)や八味丸(はちみがん)を使い分ける.
◎浮腫や冷えには,五苓散(ごれいさん)や附子(ぶし)が基本となるが,「気」や「血」の不足を補う処方を合わせて用いる.
参考文献
1)Kogure T, et al:Traditional herbal medicines(Kampo)for patients with rheumatoid arthritis receiving concomitant methotrexate;A preliminary study. Altern Ther Health Med 16:46-51, 2010
2)大野修嗣,秋山雄次:関節リウマチに対するメソトレキサートと防已黄耆湯の長期併用効果と経済的有用性.日東医誌64:319-325, 2013
3)大野修嗣:膠原病・免疫疾患漢方治療マニュアル─診療の要点と症例検討,現代出版プランニング,2004
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