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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻12号

2014年11月発行

連載 総合診療のプラクティス 患者の声に耳を傾ける・4

突然発症の痛みは診断が絞れ,かつ緊急を要する

著者: 見坂恒明1

所属機関: 1自治医科大学地域医療学センター総合診療部門

ページ範囲:P.2199 - P.2201

文献概要

 痛みの発症様式(onset)は,sudden,acute,sub-acute(またはgradual)に分類できます.特に突然発症(sudden onset)では,臓器が裂けた,あるいは詰まったことが想定されるため,血管,腸管,腫瘍などにおける,解離・穿孔・塞栓などの急性閉塞,捻転などの緊急事態をまず考えなければいけません.

 症状の詳細な問診について,第1回でLQQTSFA(Location,Quality,Quantity,Timing,Sequence or Setting,Factor,Associated manifestation)を紹介しましたが,同様なものにOPQRST(表1)があります.特に痛みの性状を問う際には,このOPQRSTが使われることが多いです.

参考文献

1)大西弘高(編):The臨床推論─研修医よ,診断のプロをめざそう! 南山堂,2012.
2)Silen W(ed):Cope's Early Diagnosis of the Acute Abdomen. Oxford University Press,2000
3)McGee S(著),柴田寿彦(訳):マクギーの身体診断学─エビデンスにもとづくグローバル・スタンダード,診断と治療社,2009

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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