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—今井博久,福島紀子 編—これだけは気をつけたい高齢者への薬剤処方 フリーアクセス
著者: 武藤正樹1
所属機関: 1国際医療福祉大大学院・医療経営管理学
ページ範囲:P.2208 - P.2208
文献購入ページに移動またニューヨークのブルックリンで家庭医の留学をしていたころのことだが,老年医学の専門医がいつも口癖のように言っていたことを思い出す.「高齢者をみたらまず薬を疑え!」.高齢者は多剤投与になりがちだし,医薬品による有害事象も出やすい.米国ではこうした高齢者の薬剤処方に関して,老年医学の専門家のMark H. Beers氏が1991年に初版を発表した「ビアーズ基準(Beers Criteria)」が用いられている.ビアーズ基準では,有害事象の重篤度の点から高齢者に使用を避けるべき薬剤の一覧表を示していて,2012年版には約90種類の医薬品のリストが挙げられている.
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