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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻12号

2014年11月発行

文献概要

連載 魁!! 診断塾・8

思ったより高かった!?の巻

著者: 佐田竜一1 綿貫聡2 志水太郎3 石金正裕4 忽那賢志5

所属機関: 1亀田メディカルセンター総合内科 2東京都立多摩総合医療センターリウマチ膠原病科 3ハワイ大学内科 4国立感染症研究所感染症疫学センターFETP-J 5国立国際医療研究センター国際感染症センター

ページ範囲:P.2209 - P.2213

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子宮筋腫,乳癌の既往のある55歳の女性が,当日朝からの左下肢の脱力を主訴に来院した.来院前日まで元気で,いつも通り仕事に出かけることが可能であった.当日の起床後も普段と変わりなく,ゴミ出しに行ったり,朝の体操をしたりしていた.その後,朝食を食べ終えて片づけをしようと,食器を持って歩き出したところで,左腰〜太ももにかけてガクッと力が入らない感じが出現して歩けなくなったため,当院ERを受診した.

既往歴は右乳癌(30年前に全摘術)のみで,家族歴に目立ったものはない.内服歴,アレルギー,喫煙歴,渡航歴,シックコンタクト,先行感染症状などに目立ったものはなかった.

 

※「図2 脊髄内の運動および知覚路」は,権利者の意向等により冊子体のみの掲載になります.

参考文献

1)志水太郎:診断戦略─診断力向上のためのアートとサイエンス,p 106, 211, 医学書院,2014
2)Masson C, et al:Spinal cord infarction;Clinical and magnetic resonance imaging findings and short term outcome. J Neurol Neurosurg Psychiatry 75:1431-1435, 2004
3)後藤文男,天野隆弘:臨床のための神経機能解剖学,p146,中外医学社,1992
4)Nedeltchev K, et al:Long-term outcome of acute spinal cord ischemia syndrome. Stroke 35:560-565, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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