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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻12号

2014年11月発行

文献概要

連載 Step up腹痛診察・15

67歳,女性下腹部痛,腹部膨満感

著者: 小林健二1

所属機関: 1聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス一般内科

ページ範囲:P.2214 - P.2217

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[現病歴]最近1カ月ほど,間欠的な下腹部の膨満感を自覚するようになった.約1週間前から膨満感に加えて,下腹部の鈍痛を自覚するようになった.痛みの強さはNumeric Rating Scale(NRS)で2〜3/10くらいだった.放散痛はなく,食事や体動による増悪はなかった.痛みは徐々に始まり,1〜2時間持続した.便通は以前から週に3回程度で,緩下剤などは用いていなかった.最近の排便習慣の変化はない.膨満感や下腹部痛は排便後に軽快することもあったが,常に改善するわけではなかった.排便は普通便で血便は自覚していない.食欲はあり,体重減少もない.

[既往歴]虫垂炎(15歳時),左乳癌で手術(51歳時).

[常用薬]リセドロン酸ナトリウム(ベネット®),アトルバスタチン(リピトール®).

[社会歴]喫煙:しない.飲酒:ワイン グラス1杯/回,月に1〜2回程度.

参考文献

1)Millham FH:Acute abdominal pain. Feldman M, et al(ed):Sleisenger and Fordtran's Gastrointestinal and Liver Disease, 9th ed, pp151-162, Saunders, Philadelphia, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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