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特集 最新情報をおさえる!—臨床栄養の活用ガイド
扉
著者: 丹藤雄介1
所属機関: 1弘前大学大学院保健学研究科医療生命科学領域生体機能科学分野
ページ範囲:P.2247 - P.2247
文献購入ページに移動 疾病に罹患する前でも後でも,栄養状態を良好に維持することの重要性は同様である.例えば増加する生活習慣病においては,予防においても治療においても食事をはじめとする生活習慣の是正は必須であり,高齢者において栄養状態を良好に維持することは,さまざまな疾患の罹患リスクを下げるだけではなく,疾患からの回復を早める.さらに,栄養状態を維持することでさまざまな状況の患者(特に末期がん患者)のQOLが維持される.逆に,臨床で栄養に配慮がなされなければ,疾患のリスクは上昇し,疾患からの回復は遅れ,QOLは低下する.このようにきわめて単純なことであるのだが,栄養療法は薬物療法に比べると,その重要性がわかりにくく,軽視され,誤解されがちである.またさまざまな情報が氾濫しており,適応とならない病態であるのに患者さんが誤用しているケースも経験する.
このような状況のなかで,われわれ臨床医は多くの情報から患者さんの病態や環境に合ったものを正しく選択し,提供していかなければならない.栄養について健康講座などで話す機会もあるだろうし,診察室で患者さんから質問を受けることもあるかもしれない.さらに,入院治療では疾患の病態を考慮して必要な治療を選択していく病態栄養の考え方が重要である.最近では,チーム医療のなかで病態の理解を共有して治療に当たるNST(栄養サポートチーム)の重要性も広く受け入れられている.
このような状況のなかで,われわれ臨床医は多くの情報から患者さんの病態や環境に合ったものを正しく選択し,提供していかなければならない.栄養について健康講座などで話す機会もあるだろうし,診察室で患者さんから質問を受けることもあるかもしれない.さらに,入院治療では疾患の病態を考慮して必要な治療を選択していく病態栄養の考え方が重要である.最近では,チーム医療のなかで病態の理解を共有して治療に当たるNST(栄養サポートチーム)の重要性も広く受け入れられている.
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