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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻13号

2014年12月発行

文献概要

特集 最新情報をおさえる!—臨床栄養の活用ガイド さまざまな病態における栄養のポイント

高尿酸血症・痛風治療—栄養療法と薬物療法

著者: 鬼澤信之1 安西尚彦1

所属機関: 1獨協医科大学医学部薬理学講座

ページ範囲:P.2320 - P.2323

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ポイント
◎高尿酸血症に対する治療では痛風関節炎などの尿酸塩沈着症を回避することだけでなく,生活習慣を是正することによって高頻度に合併するほかの生活習慣病を包括的に改善させ,心血管イベントリスクが高い患者の予後を改善せることが重要である.
◎栄養療法は適正なエネルギー摂取,プリン体・フルクトースの過剰摂取制限,飲酒制限,十分な飲水が中心である.
◎適切なエネルギー摂取は肥満を是正し,合併するほかの生活習慣病を包括的に改善できるため,栄養指導において最も重要である.
◎薬物治療は原則的に尿酸排泄低下型高尿酸血症に対して尿酸排泄促進薬,尿酸産生過剰型に対して尿酸生成抑制薬を使用するが,新薬であるフェブキソスタットで治療する場合,高尿酸血症の病型分類は必ずしも必要でない可能性がある.

参考文献

1)日本痛風・核酸代謝学会ガイドライン改訂委員会:高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン[2012年追補版],メディカルレビュー社,2012
2)藤森 新,他:血清尿酸値を左右する環境要因としての食事・生活習慣.medicina 49:1324-1327, 2012
3)安西尚彦,他:SLCトランスポーターと痛風・高尿酸血症.医学のあゆみ245:5-10, 2013
4)Goldfarb DS, et al:Febuxostat in gout:serum urate response in uric acid overproducers and underexcretors. J Rheumatol 38:1385-1389, 2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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