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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻13号

2014年12月発行

文献概要

特集 最新情報をおさえる!—臨床栄養の活用ガイド さまざまな病態における栄養のポイント

膵疾患の栄養管理

著者: 五十嵐久人1 肱岡真之2 伊藤鉄英2

所属機関: 1九州大学病院臨床教育研修センター 2九州大学大学院医学研究院病態制御内科

ページ範囲:P.2330 - P.2333

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ポイント
◎代償期の慢性膵炎患者,特にアルコール性慢性膵炎の場合は断酒が原則である.
◎有痛性の場合,膵外分泌を刺激する脂肪の摂取制限を行うが,栄養障害に注意が必要である.
◎慢性膵炎非代償期や膵切除術後の患者では,膵内外分泌機能低下によりさまざまな程度の栄養障害を起こす.
◎患者個々における栄養状態評価や膵内外分泌機能評価を行い,適切な補充療法を行うことが重要である.

参考文献

1)藤山 隆,他:膵疾患(膵炎,膵がん,自己免疫性膵炎).𠮷岡成人,森 保道,(編):別冊プラクティス糖尿病コンサルテーションブック,pp 66-71,医歯薬出版,2014
2)Kataoka K, et al:Effects of oral ingestion of the elemental diet in patients with painful chronic pancreatitis in the real life setting in Japan. Pancreas 43:451-457, 2014
3)下瀬川徹,他:慢性膵炎の断酒・生活指導指針.膵臓25:617-681, 2010
4)松橋有紀,他:膵性糖尿病の病態と膵酵素補充療法の意義.胆と膵35:349-353, 2014
5)Kato H, et al:Development of nonalchoholic fatty liver disease(NAFLD)and nonalchoholic steatohepatitis(NASH)after pancreatoduodenectomy:proposal of postoperative NAFLD scoring system. J Hepatobiliary Pancreat Sci 17:296-304, 2010
6)中村陽介,他:切除不能進行膵癌例に対する栄養療法の有用性.膵臓27:649-655, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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