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COPDにおける栄養障害と対策
著者: 福岡篤彦1 吉川雅則2 木村弘2
所属機関: 1吉野町国民健康保険吉野病院内科 2奈良県立医科大学内科学第二講座
ページ範囲:P.2341 - P.2345
文献購入ページに移動◎COPDは高率に栄養障害を併存し,全身性炎症,呼吸筋酸素消費量の増大,摂食調節因子およびうつ傾向による食欲不振と関連している.
◎ビタミンDはCOPDの栄養障害治療において最近注目されており,そのカルシウム代謝以外の作用(extra-calcemic effects)との関連が検討されている.
◎栄養アセスメントを行い,栄養障害があるCOPD患者には積極的に経口栄養剤などを使用して栄養治療を行うが,栄養組成に関してはコンセンサスは得られていない.
◎少量頻回に摂食し,食事前に労作時呼吸困難を感じないよう安静にする.また,腹部膨満をきたす炭酸飲料などの摂取は控える.
◎栄養剤でも下痢などの副作用があることを認識し,その患者にあった処方をする.また,継続が重要であるから,味や香り,食感などを楽しめる工夫が必要である.
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