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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻13号

2014年12月発行

文献概要

連載 失敗例から学ぶプレゼンテーション患者説明から学会発表まで・8

デリバリー技術

著者: 田中雅美1 植田育子2 竹本文美3 八幡紕芦史4

所属機関: 1津田沼中央総合病院病理センター 2慶應義塾大学医学部循環器内科 3独立行政法人地域医療機能推進機構東京城東病院内科 4国際プレゼンテーション協会

ページ範囲:P.2404 - P.2408

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無くて七癖
 あなたは医学生に呼吸器疾患の講義を行うことになった.学生にわかりやすい講義をしようと,前日の深夜までプレゼンの準備に精を出した.多くのビジュアル・スライドを作成し,何度も繰り返し練習をした.しかし,スライドに沿って話をすると,話の流れがちぐはぐになる.そこで,スライドを入れ替えたり,追加したりしてみた.しかし,どうもしっくりこない.いろいろと試行錯誤したが,うまくいかない.あなたは,夜も更けてきたので,何とかなるだろうと準備を終えた.
 講義の当日,あなたは寝不足がたたってか,元気のない声でボソボソと話し始めた.演台のパソコンモニターとスクリーンを交互に見ながら,「え〜,間質性肺炎の原因には,関節リウマチや,あのう〜,多発性皮膚筋炎などの,ええっと,膠原病など様々な,え〜,疾患が,あ〜,あることが知られていますが,そのう〜,原因を特定できない間質性肺炎を,ええっと,“特発性間質性肺炎”といいますが…」と,何度もつっかえながら話を始めた.その後も,どうも思うように言葉が出てこない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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