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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻13号

2014年12月発行

文献概要

連載 Step up腹痛診察・16

65歳男性,心窩部痛

著者: 小林健二1

所属機関: 1聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス一般内科

ページ範囲:P.2426 - P.2429

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[現病歴]約2カ月前から心窩部痛を自覚するようになった.空腹時に痛みを自覚することが多く,食後に痛みは軽快した.痛みの性状は鈍痛で放散痛はなく,持続時間は1〜3時間程度だった.痛みの程度はNumeric Rating Scale(NRS)で3〜5/10程度だった.嘔気,嘔吐はなかった.市販の胃薬を服用して一時的に症状は改善したが,内服を止めると再燃した.来院時には腹痛はなかった.
 高血圧症,糖尿病,脂質異常症で他院に通院しており,定期的に血液検査,尿検査を受けていたが,健康診断は最近5年間受けていない.以前から体重を減らすように指導されており,最近は食事の内容や食べる時間に配慮したせいか,1カ月間で1.5kg体重が減少した.
[既往歴]高血圧症,糖尿病,脂質異常症.
[常用薬]ニフェジピン(アダラート®CR),カンデサルタン+ヒドロクロロチアジド(エカード®HD),ドキサゾシン(カルデナリン®),ロスバスタチン(クレストール®),ピオグリタゾン(アクトス®).
[社会歴]喫煙:しない.飲酒:日本酒1合/日,週2日.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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