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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻2号

2014年02月発行

文献概要

特集 診て考えて実践する―水・電解質管理と輸液 水・電解質管理のために必要な生理学・病態生理学

Naの生理学・病態生理学

著者: 望月晴子1 宮崎康1

所属機関: 1医療法人財団健和会みさと健和病院内科

ページ範囲:P.212 - P.216

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ポイント

◎水分の代謝はADHと口渇により調整されており,血漿浸透圧の恒常性維持に寄与する.

◎Naの代謝はレニン-アルドステロン-アンギオテンシン系,Na利尿ペプチドにより調整されており,細胞外液量の増減に関係する.

◎低Na血症は,まず血漿浸透圧によって分類し,低浸透圧性低Na血症は細胞外液量の増減で鑑別する.

◎高Na血症は,血漿浸透圧の上昇にもかかわらず飲水行動がとれない場合に起こりうる.

参考文献

1)Baylis P:Osmoregulation and control of vasopressin secretion in healthy humans. Am J Physiol 253:R671-678, 1987
2)深川雅史,柴垣有吾:より理解を深める!体液電解質異常と輸液 改定3版,中外医学社,2007
3)Ishikawa S, et al:Close association of urinary excretion of aquaporin-2 appropriate and inappropriate arginine vasopressin-dependent antidiuresis in hyponatremia in elderly subjects. JCEM 87:1665-1671, 2001
4)Berl T:An elderly patient with chronic hyponatremia. Clin J Am Soc Nephrol 8:469-475, 2013
1)今井 正:体液調節.本郷利憲,他(編):標準生理学 第4版,pp 678-684,医学書院,1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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