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特集 診て考えて実践する―水・電解質管理と輸液 症例から水・電解質異常を考える
消化管疾患・経口摂取不能患者の水・電解質管理
著者: 大村健二1
所属機関: 1上尾中央総合病院外科・腫瘍内科
ページ範囲:P.306 - P.310
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◎栄養の補給を目的とした輸液にはグルコースとアミノ酸を含んだ製剤を用い,脂肪乳剤を併用する.
◎消化管を利用できない期間が10~14日間以下と考えられる場合にはPPNを,それ以上の場合にはTPNを施行する.
◎PPN施行中には,正の窒素平衡を得ることは困難である.
◎心筋や安静時の骨格筋の主な燃料は,中性脂肪を構成している脂肪酸である.
◎血糖コントロールにインスリンを用いる場合,インスリン不足の絶対量を判定するために一日尿糖量が有用である.
◎栄養の補給を目的とした輸液にはグルコースとアミノ酸を含んだ製剤を用い,脂肪乳剤を併用する.
◎消化管を利用できない期間が10~14日間以下と考えられる場合にはPPNを,それ以上の場合にはTPNを施行する.
◎PPN施行中には,正の窒素平衡を得ることは困難である.
◎心筋や安静時の骨格筋の主な燃料は,中性脂肪を構成している脂肪酸である.
◎血糖コントロールにインスリンを用いる場合,インスリン不足の絶対量を判定するために一日尿糖量が有用である.
参考文献
1)井上善文:栄養療法の選択.日本静脈経腸栄養学会(編):コメディカルのための静脈経腸栄養ハンドブック,pp148-154,南江堂,2008
2)Berg JM,他:各臓器での代謝のあり方は,それぞれ独特である.入村達郎,他(監訳):ストライヤー生化学(第5版),pp 857-860,東京化学同人,2004
3)厚生労働省:平成23年国民健康・栄養調査報告,2013 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/eiyou/h23-houkoku.html
4)Wolfe RR:Tracers in Metabolic Research. Radioisotope and Stable Isotope. Alan R(ed):Mass Spectrometry Methods, pp 157-174, Liss, 1984
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