文献詳細
特集 もう見逃さない!迷わない!―非血液専門医のための血液診療
この血液疾患を見逃してはいけない―専門医への紹介のタイミング
文献概要
ポイント
◎貧血を認めたら,まず,MCVと網状赤血球数をチェックする.
◎炎症性貧血はやや小球性・低色素性で血清鉄が低下するが,鉄欠乏性貧血とは異なり血清フェリチン値が低下しない.
◎腎性貧血では,通常,血清エリスロポエチン値が低下しない.腎機能障害のために,貧血に見合った増加がみられないだけである.
◎急性の出血による貧血では,網状赤血球数増加のためにやや大球性になる.
◎原因不明の大出血の際には,凝固系の検査を忘れない.
◎骨髄異形成症候群(MDS)では,やや大球性の貧血になることが多い.
◎白血球,赤血球,血小板のうち複数の減少,原因不明の貧血の持続,および末梢血に芽球がみられたら,血液専門医に紹介する.
◎貧血を認めたら,まず,MCVと網状赤血球数をチェックする.
◎炎症性貧血はやや小球性・低色素性で血清鉄が低下するが,鉄欠乏性貧血とは異なり血清フェリチン値が低下しない.
◎腎性貧血では,通常,血清エリスロポエチン値が低下しない.腎機能障害のために,貧血に見合った増加がみられないだけである.
◎急性の出血による貧血では,網状赤血球数増加のためにやや大球性になる.
◎原因不明の大出血の際には,凝固系の検査を忘れない.
◎骨髄異形成症候群(MDS)では,やや大球性の貧血になることが多い.
◎白血球,赤血球,血小板のうち複数の減少,原因不明の貧血の持続,および末梢血に芽球がみられたら,血液専門医に紹介する.
参考文献
1)川端 浩:炎症における貧血の発症機序.臨床免疫・アレルギー科52:548-554, 2009
2)日本透析医学会(編):2008年版慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン.透析会誌41:661-716, 2008
3)特発性造血障害に関する調査研究班:不応性貧血(骨髄異形成症候群),小澤敬也(編):特発性造血障害疾患の診療の参照ガイド(平成22年度改訂版),pp 63-92,2010 同研究班のホームページ(http://zoketsushogaihan.com)よりダウンロード可能
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