medicina51巻3号

2014年03月発行

特集 もう見逃さない！迷わない！―非血液専門医のための血液診療

この血液疾患を見逃してはいけない―専門医への紹介のタイミング

多発性骨髄腫

著者： 矢野寛樹¹ 飯田真介²

所属機関： ¹愛知厚生連海南病院血液内科 ²名古屋市立大学大学院医学研究科腫瘍・免疫内科学

ページ範囲：P.418 - P.422

文献概要

ポイント

◎M蛋白のスクリーニングには，IgG，IgA，IgMの測定が優れている．

◎M蛋白を同定したら，CRABOで定義される臓器障害を評価する．

◎臓器障害を有さない病型（MGUSや無症候性骨髄腫）では，治療を行わない．

参考文献

1）International Myeloma Working Group：Criteria for the classification of monoclonal gammopathies, multiple myeloma and related disorders；A report of the International Myeloma Working Group. Br J Haematol 121：749-757, 2003

2）日本骨髄腫学会（編）：多発性骨髄腫の診療指針，第3版，文光堂，2012