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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻3号

2014年03月発行

文献概要

連載 神経診察の思考プロセス 一般内科外来のカルテから・12

数カ月の経過でADLが落ちてきた片麻痺の男性

著者: 大生定義1

所属機関: 1立教大学

ページ範囲:P.526 - P.529

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症例:桐野良雄(仮名)69歳男性

2年前に脳梗塞で当院神経内科に入院し,右片麻痺のため直後は歩行困難となったが,リハビリテーション病院に転院し,杖なしで歩行,家での生活も自立し,発症後4カ月で退院となった.その後のフォローはかかりつけ医で行われ,抗血小板薬,降圧薬などの処方は継続していた.朝早く起きて近くを散歩するようになっていたが,半年前から歩行がゆっくりとなり,日常の動きも緩慢になり,また転倒しやすくなった.身の回りのことにも介助が必要になり,気持ちが落ち込むことが多くなった.かかりつけ医に相談したところ,年齢的な体力低下かもしれないと言われた.家族(息子の嫁)は,衰えがみるみるうちに進行しているので心配し,一般内科に患者と一緒に相談に来た.

問診票の診察前の血圧120/70mmHg,脈拍76回/分 整,体温35.8℃.

参考文献

1)内海裕也:薬剤性パーキンソン症候群.Geriat Med 47:961-965, 2009
2)徳田安春(編):提言―日本のポリファーマシー.家庭医・病院総合医教育コンソーシアムVol. 2,カイ書林,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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