文献詳細
連載 神経診察の思考プロセス 一般内科外来のカルテから・12
文献概要
症例:桐野良雄(仮名)69歳男性
2年前に脳梗塞で当院神経内科に入院し,右片麻痺のため直後は歩行困難となったが,リハビリテーション病院に転院し,杖なしで歩行,家での生活も自立し,発症後4カ月で退院となった.その後のフォローはかかりつけ医で行われ,抗血小板薬,降圧薬などの処方は継続していた.朝早く起きて近くを散歩するようになっていたが,半年前から歩行がゆっくりとなり,日常の動きも緩慢になり,また転倒しやすくなった.身の回りのことにも介助が必要になり,気持ちが落ち込むことが多くなった.かかりつけ医に相談したところ,年齢的な体力低下かもしれないと言われた.家族(息子の嫁)は,衰えがみるみるうちに進行しているので心配し,一般内科に患者と一緒に相談に来た.
問診票の診察前の血圧120/70mmHg,脈拍76回/分 整,体温35.8℃.
2年前に脳梗塞で当院神経内科に入院し,右片麻痺のため直後は歩行困難となったが,リハビリテーション病院に転院し,杖なしで歩行,家での生活も自立し,発症後4カ月で退院となった.その後のフォローはかかりつけ医で行われ,抗血小板薬,降圧薬などの処方は継続していた.朝早く起きて近くを散歩するようになっていたが,半年前から歩行がゆっくりとなり,日常の動きも緩慢になり,また転倒しやすくなった.身の回りのことにも介助が必要になり,気持ちが落ち込むことが多くなった.かかりつけ医に相談したところ,年齢的な体力低下かもしれないと言われた.家族(息子の嫁)は,衰えがみるみるうちに進行しているので心配し,一般内科に患者と一緒に相談に来た.
問診票の診察前の血圧120/70mmHg,脈拍76回/分 整,体温35.8℃.
参考文献
1)内海裕也:薬剤性パーキンソン症候群.Geriat Med 47:961-965, 2009
2)徳田安春(編):提言―日本のポリファーマシー.家庭医・病院総合医教育コンソーシアムVol. 2,カイ書林,2012
掲載誌情報