文献詳細
連載 皮膚科×アレルギー膠原病科合同カンファレンス・24
ステロイドの効かない関節炎
著者: 岡田正人1 衛藤光2
所属機関: 1聖路加国際病院アレルギー膠原病科(SLE,関節リウマチ,小児リウマチ) 2聖路加国際病院皮膚科
ページ範囲:P.530 - P.534
文献概要
アレルギー膠原病科医 受診時には,両側の手関節炎,膝関節炎,足関節炎,腰痛と皮疹がありました.早期に診断のめどをつけて治療を調整する必要性がありましたので,即日に皮膚科にもコンサルトさせていただきました.小関節が侵されていない慢性関節炎ですが,抗菌薬とステロイドの併用によって臨床像が修飾されている可能性があり,淋菌性関節炎,乾癬性関節炎,反応性関節炎,心内膜炎などが鑑別に挙がっていました.腱付着部炎を示唆するような所見はなく,乾癬のリスク因子となるような体重過多もありません.
参考文献
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