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書評
―小林美和子 著 西原崇創 編著―これであなたも免許皆伝!ドクターこばどんの感染症道場
著者: 本郷偉元1
所属機関: 1武蔵野赤十字病院感染症科
ページ範囲:P.524 - P.524
文献購入ページに移動 わたしが敬愛する小林美和子先生,西原崇創先生が,この度本書を上梓された.西原先生は循環器科医ではあるが,聖路加国際病院でのレジデントの頃,古川恵一先生のご監修の下,「そこが知りたい! 感染症一刀両断!」を執筆しておられる.感染症医ではない若手医師がここまでの内容を書かれたことに驚いた覚えがあるが,その後知己を得させていただき,西原先生の温厚かつスマートなお姿に触れ,あれだけの内容を書かれたことも納得できた.小林先生は学生時代から優秀な方で,聖路加国際病院でチーフレジデントを終えられた後,渡米され,現在国際機関でご活躍中である.渡米後も時々メールのやりとりをさせていただいている,日本の感染症医のホープのお一人である.
本書の構成を見て,小林先生らしさを感じた.トラベルメディスンや妊婦・授乳婦での抗菌薬投与での注意点,抗菌薬併用療法の意義,抗菌薬アレルギー,などに関しても丁寧に記載しておられる.例を多く用いられているのは教育者として,随所に公衆衛生学的視点を散りばめておられるのは国際機関に勤務しておられるグローバルな感染症医として,そしてエビデンスを丁寧に追いながらそれをわかりやすい的確な表現に言い換えておられるのは優秀な医師として,の小林先生の姿が現われているように感じた.そしてそれを編著しておられる西原先生のバランス感覚にも改めて敬服した.古川先生も目を細めて喜んでおられることと思う.
本書の構成を見て,小林先生らしさを感じた.トラベルメディスンや妊婦・授乳婦での抗菌薬投与での注意点,抗菌薬併用療法の意義,抗菌薬アレルギー,などに関しても丁寧に記載しておられる.例を多く用いられているのは教育者として,随所に公衆衛生学的視点を散りばめておられるのは国際機関に勤務しておられるグローバルな感染症医として,そしてエビデンスを丁寧に追いながらそれをわかりやすい的確な表現に言い換えておられるのは優秀な医師として,の小林先生の姿が現われているように感じた.そしてそれを編著しておられる西原先生のバランス感覚にも改めて敬服した.古川先生も目を細めて喜んでおられることと思う.
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