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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻5号

2014年05月発行

文献概要

特集 内科医のための皮疹の診かたのロジック 皮疹の種類とその発症機序

丘疹

著者: 出光俊郎1

所属機関: 1自治医科大学附属さいたま医療センター皮膚科

ページ範囲:P.792 - P.796

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ポイント

◎湿疹や接触皮膚炎の診断には,中心に小水疱のある漿液性丘疹の存在が重要である.

◎表面がざらざらした丘疹は角質増殖を伴っており,尋常性疣贅など表皮角化細胞由来の疾患でみられる.

◎真皮の炎症による紅斑性丘疹は,薬疹やウイルス性発疹症でみられ,真皮上層の浮腫と細胞浸潤のためになだらかな隆起を呈する.

◎真皮の腫瘍による丘疹は表面が平滑で,真皮母斑(ほくろ)や黄色腫のほか,ムチンやアミロイドの沈着の可能性もある.

◎毛孔性丘疹は毛囊に一致し,炎症では毛囊炎,角化異常では毛孔性苔蘚を考える.

参考文献

1)北島康雄:北島康雄レクチャー 皮疹を「因数分解」してみよう.VisualDermatology 9, 2010
2)出光俊郎:皮膚診療の基本・診断の考え方.出光俊郎(編)内科で役立つ一発診断から迫る皮膚疾患の鑑別診断,pp 12-21,羊土社,2013
3)西山茂夫:皮膚病アトラス(第2版),pp 14-18,文光堂,1987

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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