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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻5号

2014年05月発行

文献概要

特集 内科医のための皮疹の診かたのロジック 内科疾患と皮疹

薬疹

著者: 松倉節子1 相原道子2

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター皮膚科 2横浜市立大学大学院医学研究科環境免疫病態皮膚科学

ページ範囲:P.859 - P.863

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ポイント

◎薬疹はさまざまな皮疹形態をとりうるが,特に重症薬疹の可能性を示唆する手がかりをみつけることが重要である.

◎多形紅斑型薬疹におけるEM majorは,標的病変と発熱,粘膜症状を伴うため,重症薬疹であるSJS/TENとの鑑別が問題となる.

◎近年の新薬による特筆すべき薬疹として,分子標的治療薬によるざ瘡様皮疹,手足症候群,爪周囲炎,乾皮症,抗TNF-α製剤による乾癬様皮疹などが挙げられる.

参考文献

1)古江増隆,相原道子(編):蕁麻疹・血管性浮腫型薬疹・薬物アナフィラキシー.皮膚科臨床アセット2 薬疹診療のフロントライン,pp60-170,中山書店,2011
2)山口由衣,相原道子:分子標的治療薬によるよくみる皮膚障害.皮膚アレルギーフロンティア10:105-110, 2012
3)古江増隆,相原道子(編):重症薬疹.皮膚科臨床アセット2 薬疹診療のフロントライン,pp60-170,中山書店,2011
4)松倉節子,相原道子:Stevens-Johnson症候群・中毒性表皮壊死症.診断と治療99(増刊号):37-47, 2011
5)久田恭子,他:ラモトリギンによる重症薬疹の4例.J Environ Dermatol Cutan Allergol 8, 2014(掲載予定)
6)梅本淳一,他:肝障害が遷延しステロイドパルス療法とIVIGが有効と考えた薬剤性過敏性症候群の1例.J Environ Dermatol Cutan Allergol 8:43-51,2014(掲載予定)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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