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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻5号

2014年05月発行

文献概要

特集 内科医のための皮疹の診かたのロジック 内科医が診る皮膚疾患:診断・治療とコンサルテーション

鶏眼(うおのめ),胼胝(たこ)

著者: 須賀康1

所属機関: 1順天堂大学医学部附属浦安病院皮膚科

ページ範囲:P.918 - P.921

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ポイント

◎鶏眼,胼胝は,圧迫・摩擦などの過度な機械的刺激により,限局性の角質増殖を生じたものである.

◎胼胝は板状の角質増殖が生じるのに対して,鶏眼は深部に半透明の角質柱が形成され,強い疼痛を訴える.

◎治療は肥厚した角質の除去,および機械的な刺激の除去の2点が最も大切である.

◎糖尿病患者では自己処置をきっかけに,二次感染を生じて皮膚壊死を起こすことがあるので注意する.

参考文献

1)大塚藤男(著・編),上野賢一(原著):その他の角化症.皮膚科学(第9版),pp 346-347,金芳堂,2012
1)Singh D, et al:Callosities, corns, and calluses. BMJ 312:1403-1406, 1996
2)Freeman DB:Corns and calluses resulting from mechanical hyperkeratosis. Am Fam Physician 65:2277-2280, 2002
3)江川清文:足の硬い病変をみたら―ベンチ腫,鶏眼,疣贅の鑑別とあつかい.診断と治療95:157-162, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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