icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina51巻5号

2014年05月発行

文献概要

連載 Step up腹痛診察・9

48歳男性,右下腹部痛

著者: 小林健二1

所属機関: 1聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス一般内科

ページ範囲:P.954 - P.957

文献購入ページに移動
[現病歴]来院2日前に右下腹部の張りを自覚した.張りはあるものの食事は問題なくでき,スポーツジムで運動もできた.来院前日,午後8時頃に夕食を摂取した.午後9時頃から右下腹部の膨満感に加えて,差し込むような痛みが出現した.疼痛は持続性で波はなかった.徐々に増悪するため翌日外来を受診した.嘔気,嘔吐,悪寒,発熱,下痢,便秘,血尿はなかった.痛みの増悪因子,寛解因子は明らかでなかった.痛みの放散はなかった.痛みは徐々に増悪し,来院時の疼痛はNRS(Numeric Rating Scale)で7/10だった.

[既往歴]尿管結石(8年前,自然排石)

[常用薬]なし

[社会歴]喫煙:しない.飲酒:ビール350mL/日,週2日

参考文献

1)Silen W(eds):Cope's early diagnosis of the acute abdomen 22nd ed, pp 105-107, Oxford University Press, Oxford, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?