icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina51巻6号

2014年06月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい! ここまでわかってきた炎症性腸疾患の疫学と病態―今後の課題は?

炎症性腸疾患の疫学

著者: 大藤さとこ1 福島若葉1 廣田良夫1

所属機関: 1大阪市立大学大学院医学研究科公衆衛生学

ページ範囲:P.994 - P.996

文献購入ページに移動
ポイント

◎潰瘍性大腸炎の患者数は10万人,Crohn病の患者数は3万人を超えている.

◎増加要因として,①診断能力の向上,②治療法の進歩による予後の改善,がある.

◎新患の増加には,生活習慣の欧米化が関与している可能性がある.

◎炎症性腸疾患のリスク因子の解明は,疾患の一次予防につながりうる.

参考文献

1)大藤さとこ,他:潰瘍性大腸炎のリスク因子に関する症例対照研究.杉原健一,他(編):大腸疾患NOW,pp177-182,日本メディカルセンター,2009
2)廣田良夫,他:クローン病の発症関連要因に関する検討(文献的考察と研究計画).厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)炎症性腸管障害に関する調査研究班:平成22年度研究報告書,2010
3)Klement E, et al:Breastfeeding and risk of inflammatory bowel disease;A systematic review with meta-analysis. J Clin Nutr 80:1342-1352, 2004
4)廣田良夫,他:潰瘍性大腸炎発生に対するリスク因子(多施設共同・症例対照研究).厚生労働科学研究費補助金(難治性疾患克服研究事業)炎症性腸管障害に関する調査研究班:平成25年度研究報告書,2013
5)Sakamoto N, et al:Epidemiology Group of the Research Committee on Inflammatory Bowel Disease in Japan;Dietary risk factors for inflammatory bowel disease;A multicenter case-control study in Japan. Inflamm Bowel Dis 11:154-163, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?