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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻6号

2014年06月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい! 炎症性腸疾患の診断は,どこまで進歩してきたか? 必要な検査―正確な診断のために何をどう行うか?

炎症性腸疾患診断における画像検査のアルゴリズム

著者: 渡辺憲治1 鎌田紀子2 山上博一2

所属機関: 1大阪市立総合医療センター消化器内科 2大阪市立大学大学院医学研究科消化器内科学

ページ範囲:P.1024 - P.1029

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ポイント

◎正確な確定診断は炎症性腸疾患診療の基盤となるものであり,確実に行う.

◎治療方針や合併症の確認を含めた総合的な診療戦略の一環として,画像診断による治療効果の確認,経過観察,サーベイランスが計画的に施行される.その目的,症例の特徴に適合した検査法を選択するとともに,その精度向上に努める必要がある.

◎近年,内視鏡的な粘膜治癒を治療目標とすることの有益性が示されてきている.

◎炎症関連腫瘍早期発見のためのサーベイランスには生検も可能な内視鏡検査の有益性が高く,その精度向上も重要な課題である.

参考文献

1)渡辺憲治,他:潰瘍性大腸炎の内視鏡所見.胃と腸48:611-618, 2013
2)渡辺憲治,他:潰瘍性大腸炎関連腫瘍の内視鏡―通常内視鏡観察から拡大内視鏡観察,画像強調観察,新たな画像診断まで.IBD Research 7:92-96, 2013
3)Takenaka K, et al:Comparison of Magnetic Resonance and Balloon Enteroscopic Examination of Deep Small Intestine in Patients with Crohn's Disease. Gastroenterology, 2014 doi:10.1053/j.gastro.2014.04.008.[Epub ahead of print]
4)渡辺憲治,他:パテンシーカプセル内視鏡の有用性.胃と腸48:479-484, 2013
5)渡辺憲治,他:クローン病に対する治療目標の変化―粘膜治癒・deep remission. Med Pract 29:1165-1167, 2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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