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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻6号

2014年06月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい! 炎症性腸疾患の診断は,どこまで進歩してきたか? 必要な検査―正確な診断のために何をどう行うか?

小腸内視鏡検査―どこまでわかるのか?

著者: 江﨑幹宏1 森山智彦1 松本主之2

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学 2岩手医科大学内科学講座消化器内科消化管分野

ページ範囲:P.1038 - P.1041

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ポイント

◎カプセル内視鏡(CE)は,軽微な粘膜病変のみを有するCrohn病(CD)の拾い上げに有用である.

◎CEは,非狭窄型CDにおける治療効果や術後再発の評価,出血源検索に対して有用である可能性が高い.

◎CDの診断にCEを用いる場合には,カプセルの腸管内滞留に十分留意する必要がある.

◎バルーン内視鏡(BAE)では,粘膜病変の詳細な観察,生検組織採取や内視鏡治療が可能である.

◎CDに伴う内外瘻や腹腔内膿瘍などの評価は,CEやBAEでは困難である.

参考文献

1)Esaki M, et al:Use of capsule endoscopy in patients with Crohn's disease in Japan;A multicenter survey. J Gastroenterol Hepatol 29:96-101, 2014
2)Bourreille A, et al:Role of small-bowel endoscopy in the management of patients with inflammatory bowel disease;An international OMED-ECCO consensus. Endoscopy 41:618-637, 2009
3)Kondo K, et al:Role of double-balloon endoscopy in the diagnosis and treatment of Crohn's disease;A multicenter experience. J Gastroenterol 45:713-720, 2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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