文献詳細
文献概要
特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい! 炎症性腸疾患の診断は,どこまで進歩してきたか? 必要な検査―正確な診断のために何をどう行うか?
小腸内視鏡検査―どこまでわかるのか?
著者: 江﨑幹宏1 森山智彦1 松本主之2
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院病態機能内科学 2岩手医科大学内科学講座消化器内科消化管分野
ページ範囲:P.1038 - P.1041
文献購入ページに移動◎カプセル内視鏡(CE)は,軽微な粘膜病変のみを有するCrohn病(CD)の拾い上げに有用である.
◎CEは,非狭窄型CDにおける治療効果や術後再発の評価,出血源検索に対して有用である可能性が高い.
◎CDの診断にCEを用いる場合には,カプセルの腸管内滞留に十分留意する必要がある.
◎バルーン内視鏡(BAE)では,粘膜病変の詳細な観察,生検組織採取や内視鏡治療が可能である.
◎CDに伴う内外瘻や腹腔内膿瘍などの評価は,CEやBAEでは困難である.
参考文献
掲載誌情報