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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻6号

2014年06月発行

文献概要

特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい! 炎症性腸疾患治療におけるspecial situation

炎症性腸疾患患者の妊娠・出産―ここがポイント! 知っておくべき薬物治療のコツ

著者: 髙蓮浩1 国崎玲子1 前田愼2

所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター炎症性腸疾患(IBD)センター 2横浜市立大学大学院医学研究科消化器内科学

ページ範囲:P.1114 - P.1117

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ポイント

◎IBD薬の妊娠中の投薬は,海外ではおおむね安全で妥当と考えられているが,日本人に関するデータはまだ少なく,さらなるデータの集積が必要である.

◎妊娠中の母体および胎児へのリスクが最も大きいのは治療のための投薬ではなく,原疾患の活動性と推測されている.

◎IBD患者の寛解期における妊孕性は健常者と同等であるが,活動期では不妊率が増加すると報告される.

◎本邦の産科ガイドラインに記載された妊娠中に配慮すべき薬剤のなかに,一般的に国内で使用されているIBD治療薬は含まれていない.

◎IBD治療薬では,一部の抗菌薬,免疫抑制薬を除き,授乳により児に悪影響を及ぼさない.

参考文献

1)Van Assche G, et al:The second European evidence-based consensus on the diagnosis and management of Crohn's disease;Special situations. J Crohns Colitis 4:63-101, 2010
2)Mahadevan U, et al:The London Position Statement of the World Congress of Gastroenterology on Biological Therapy for IBD with the European Crohn's and Colitis Organisation;Pregnancy and pediatrics. Am J Gastroenterol 106:214-223, 2011
3)Coelho J, et al:Pregnancy outcome in patients with inflammatory bowel disease treated with thiopurines;Cohort from the CESAME Study. Gut 60:198-203, 2011
4)日本産科婦人科学会,日本産婦人科医会(編):産婦人科診療ガイドライン産科編2011,2011

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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