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特集 炎症性腸疾患攻略の手引き―これだけは知っておきたい! 炎症性腸疾患治療におけるspecial situation
炎症性腸疾患患者の妊娠・出産―ここがポイント! 知っておくべき薬物治療のコツ
著者: 髙蓮浩1 国崎玲子1 前田愼2
所属機関: 1横浜市立大学附属市民総合医療センター炎症性腸疾患(IBD)センター 2横浜市立大学大学院医学研究科消化器内科学
ページ範囲:P.1114 - P.1117
文献購入ページに移動◎IBD薬の妊娠中の投薬は,海外ではおおむね安全で妥当と考えられているが,日本人に関するデータはまだ少なく,さらなるデータの集積が必要である.
◎妊娠中の母体および胎児へのリスクが最も大きいのは治療のための投薬ではなく,原疾患の活動性と推測されている.
◎IBD患者の寛解期における妊孕性は健常者と同等であるが,活動期では不妊率が増加すると報告される.
◎本邦の産科ガイドラインに記載された妊娠中に配慮すべき薬剤のなかに,一般的に国内で使用されているIBD治療薬は含まれていない.
◎IBD治療薬では,一部の抗菌薬,免疫抑制薬を除き,授乳により児に悪影響を及ぼさない.
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