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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻6号

2014年06月発行

文献概要

連載 Step up腹痛診察・10

22歳男性,右下腹部痛,血便

著者: 小林健二1

所属機関: 1聖路加国際病院附属クリニック聖路加メディローカス一般内科

ページ範囲:P.1142 - P.1145

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[現病歴]来院前日夕方から右下腹部痛が出現した.痛みの始まりは緩徐で鈍痛だった.痛みが始まった後,泥状の便が2回あった.その日の夕食はうどんとヨーグルトを摂取した.来院当日,起床後から腹痛が増悪したため朝食は摂らずに出社した.出社後に血便があり,外来受診となった.経過中の発熱,悪寒はなかった.痛みはやや波があるものの,完全に消失することはなかった.痛みの増悪,改善因子は明らかでなかった.痛みの放散はなかった.嘔気,嘔吐はなかった.

 発症より2日前に友人と焼き肉を食べた.最近の生ものの摂取はない.また,最近の海外渡航歴,3カ月以内の抗菌薬服用歴はない.来院時の腹痛はNRS(Numeric Rating Scale)で8/10だった.

[既往歴]なし

[常用薬]なし

[社会歴]喫煙:しない.飲酒:ビール500mL/日,週1~2日.

参考文献

1)大川清孝:感染性腸炎―総論.大川清孝,清水誠治(編):感染性腸炎A to Z,第2版,pp2-11,医学書院,2012
2)大場一生:腸管出血性大腸菌感染症.金澤一郎,永井良三(編):今日の診断指針,第6版,pp1323-1324,医学書院,2010

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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