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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻7号

2014年07月発行

文献概要

特集 神経診察―そのポイントと次の一手 各論 【高次脳機能】

意識障害とせん妄―意識のない患者からどう情報を得るか? 注目すべき病歴,症候,バイタルサインは?

著者: 道勇学1

所属機関: 1愛知医科大学神経内科

ページ範囲:P.1214 - P.1217

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ポイント

◎意識とは,脳幹網様体から大脳皮質への感覚刺激伝達の営みである,と捉える.

◎意識障害・せん妄の診断には,最大限の病歴聴取の努力と身体診察が必須かつ重要である.

◎意識の清明度は,レベル低下の程度をJCSおよびGCSを用いて客観的に評価する.

◎せん妄の診断は,急性発症,一過性経過に注目し,直接原因,準備因子,促進因子を探る.

◎せん妄には,過活動型以外に活動低下や混合型が存在し,うつや不眠との鑑別が重要である.

◎意識障害の確定診断は,脳幹および大脳皮質のみならず全身性の病態も広く想定して行う.

参考文献

1)ガイドライン作成合同委員会(日本救急医療財団,日本蘇生協議会):JRC(日本版)ガイドライン2010(確定版),第6章 神経蘇生,へるす出版,2011
2)Kanich W, et al:Altered mental and etiology in the ED. Am J Emerg Med 20:613-617, 2002
3)Ikeda M, et al:Using vital signs to diagnose impaired consciousness;Cross sectional observational study. BMJ 325:800, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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