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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻7号

2014年07月発行

文献概要

特集 神経診察―そのポイントと次の一手 各論 【脳神経系】

視覚症状―視野異常,眼球運動障害・複視の診かた

著者: 近藤正樹1 水野敏樹1

所属機関: 1京都府立医科大学大学院神経内科学

ページ範囲:P.1228 - P.1231

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ポイント

◎視覚症状では「見えにくさ」の訴えがあり,視力低下,視野異常,複視による視覚の障害が含まれる.

◎視野検査では,視野異常の広がりを確認するために各々の眼で右上,右下,左上,左下の4カ所の評価を行い,病巣を推定する.

◎眼球運動,複視の検査では,眼位の異常,次いで追視の評価を行う.両眼での共同視に加えて単眼運動の麻痺や前庭動眼反射を誘発する人形の眼試験を行うことも重要である.

◎診察所見から病巣部位を推定するためには,視覚の神経経路,眼球運動と外眼筋の作用,動眼神経,滑車神経,外転神経の外眼筋支配,脳幹の神経線維連絡の神経解剖の知識が重要である.

参考文献

1)岩田 誠:神経症候学を学ぶ人のために,医学書院,1994
2)平山惠造:神経症候学,改訂第二版Ⅰ,文光堂,2006
3)後藤文男(監訳):PATTEN神経診断学,中外医学社,1984
4)Fuller G:Neurological examination made easy, Churchill Livingstone, Edinburgh, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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