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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻7号

2014年07月発行

文献概要

特集 神経診察―そのポイントと次の一手 各論 【自律神経系】

血圧調節障害―低血圧を伴う疾患とその鑑別

著者: 清水文崇1 神田隆1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科神経内科学

ページ範囲:P.1278 - P.1280

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ポイント

◎起立性低血圧を疑う症状は,起立時の立ちくらみや失神である.

◎起立試験やhead up tilt試験で,収縮期血圧20mmHg以上または拡張期血圧10mmHg以上低下した場合に起立性低血圧と診断する.

◎節前障害と節後障害の鑑別には,血漿ノルアドレナリン値が参考となる.

◎薬物治療と非薬物治療を併用し,症例ごとに加療方針を組み立てる.

参考文献

1)Consensus statement on the definition of orthostatic hypotension, pure autonomic failure, and multiple system atrophy. The Consensus Committee of the American Autonomic Society and the American Academy of Neurology. Neurology 46:1470, 1996
2)長谷川康博:神経疾患と食事性低血圧.神経内科58:365-374, 2003
3)田村直俊:起立性低血圧,失神と関連病態.神経内科68:266-276, 2008
4)神田 隆:医学生・研修医のための神経内科学.中外医学社,2008

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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