icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina51巻7号

2014年07月発行

文献概要

特集 神経診察―そのポイントと次の一手 各論 【その他】

失神―てんかんとどう見分ける? 原因疾患は?

著者: 桑原聡1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院神経内科学

ページ範囲:P.1290 - P.1292

文献購入ページに移動
ポイント

◎失神の診断のポイントは病歴である.

◎意識消失発作では,まず失神とてんかんを鑑別する.

◎失神の原因は,①反射性失神(血管迷走神経性失神),②起立性低血圧,③心原性失神,④椎骨動脈系循環障害に分類され,それぞれ特徴的な病歴から診断される.

◎反射性失神の頻度が高く予後は良いが,心原性失神では重篤な心疾患が基礎にあり,早急な診断・治療を要する.

参考文献

1)Task Force for the Diagnosis and Management of Syncope;European Society of Cardiology(ESC);European Heart Rhythm Association(EHRA);Heart Failure Association(HFA);Heart Rhythm Society(HRS), Moya A, et al:Guidelines for the diagnosis and management of syncope(version 2009). Eur Heart J 30:2631-2671, 2009
2)循環器病の診断と治療に関するガイドライン.失神の診断・治療ガイドライン(2012年改訂版) http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2012_in-oue_h.pdf(2014年4月閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?