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文献詳細

雑誌文献

medicina51巻7号

2014年07月発行

連載 失敗例から学ぶプレゼンテーション患者説明から学会発表まで・3

患者と医者のすれちがい―目的と目標分析

著者: 竹本文美1 植田育子2 田中雅美3 八幡紕芦史4

所属機関: 1JCHO東京城東病院内科 2慶應義塾大学医学部循環器内科 3津田沼中央総合病院病理センター 4国際プレゼンテーション協会

ページ範囲:P.1346 - P.1350

文献概要

患者さんは頑固?

 腎臓内科医のあなたは78歳の末期腎不全の外来患者を診ている.患者さんは,独り暮らしだが,近くに息子夫婦が住んでいて,生活にはあまり不自由はないらしい.しかし,足が悪く外出するのは付き添いが必要なようだ.今日は月1回の診察日で,息子の嫁が付き添って来院してきた.

 あなたは診察の後で,今後の腎代替療法について話をした.「腎臓の機能が落ちていて,老廃物がたまり尿毒症の症状が出ています.このままだと命にかかわる危険な状態になります」.そして治療法について話し始めた.「腎臓の代わりをする治療には血液透析,腹膜透析,腎移植の3つがあります」と選択肢を示し,さらにそれぞれの治療法について丁寧に説明した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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